こんにちは。サンキャリア代表の田村です。
本日は「理想の顧問社労士選びどうする?個人事務所?大規模法人?(後編)」についてお話します。
前回のおさらいですが、現在開業されている社労士事務所のスタイルとしては大きく2つあります。
A ○○社労士事務所/社会保険労務士事務所△△(個人事務所開業)
B ○○社労士法人/社会保険労務士法人△△(法人登録)
今回は社会保険労務士法人に委託をする事で得られるメリットと総合的にどの社労士事務所を選べばよいかの個人的観点からのワンポイントアドバイスをお伝えできればと思います。
まずBの事務所の特徴として主なものを挙げると、
・所長以外に勤務社労士を雇用している事が多い
・担当窓口は基本的に従業員が担当
・給与計算・事務手続担当等、業務役割が明確に分けられている
という事が多いです。
このような特徴からみられるメリットとして、主なものは
① 従業員が担当なので比較的連絡が取りやすい
② チェック機能が豊富な為、事務手続きが円滑
③ 顧客数が多いためトラブルシューティングの数が豊富
④ 従業員数が多いため万が一の休業・閉鎖等で業務が滞る事がない
が挙げられます。
① に関しては、代表や所長が連絡先の場合、他の顧客の対応に追われている等で繁忙期は連絡が付きにくい事がありますが、営業・窓口担当として従業員が対応するので比較的連絡が取りやすい事がメリットとして挙げられます。
② については、従業員を多く雇用し、自社の労務手続きや給与計算等を対応してくれるので、多くのチェック機能が利くため事前の大きなミスを予防しやすい事もメリットです。
③ については、社労士法人は多くの顧客を顧問として抱えている事も多く、今までの事務手続き対応に関してのノウハウの蓄積も多く、どんなイレギュラーかつ難案件でも比較的スムーズに対応できる可能性が高いです。
また④については、顧客別、役割別等で担当が細かく分かれているので、万が一担当社員が休んでいたとしても他の社員が担当してくれるため、サポートが必要な時にいつでも依頼することが出来る事がメリットとして挙げられます。
以上のように、個人社労士事務所と社労士法人のメリットをお話してきましたが、結局どの社労士に依頼したら良いかの一番の決め手は「自社に一番必要としているものを提供してくれる社労士事務所かどうか」だと思います。
「給与計算、事務手続きに関してはミスせず対応したい」と思っているのであれば従業員数が多そうな社会保険労務士法人に依頼するのが比較的良いかと思います。
また自社の具体的な労務相談(パワハラ、解雇、昇給・賞与対応等)に関して重点的に相談したい場合は、代表に相談がしやすい個人社労士事務所を選択するのが良いかと個人的には考えております。
まずは自社がどのような事を社労士に依頼したいかを明確にすることが大事です。
「なんとなく社労士を契約するべき時期かな」
「知り合いの○○さんがオススメの社労士と言っていたので」
と間違っても周りに流されて他責的に顧問社労士を決めるのは、顧問契約を締結した後で「こんなはずじゃなかった!」と思ってしまう原因になるので十分に気を付けましょう。
さらにもう一つ重要な点としては、「事務所の雰囲気」です。普段の業務や相談については電話やメール、オンライン等で対応する事が多いので、日々の業務ではあまり影響がないかもしれません。
ただ、人間関係が良く、風通し良く仕事を行っている会社は通常の仕事のミスも少ないですし、共有すべき情報の連携も比較的スムーズです。顧問契約をする前に一度事務所の雰囲気を見学させてもらうのも一つです。
社会保険労務士事務所Sun&Career(弊所)の特徴として、お客様からご好評頂いているのが、
・レスポンスが早い
・親切丁寧に話を聞いてくれる
・海外関係(海外駐在・外国人雇用)に関して相談できる
・士業事務所だけど堅苦しくない雰囲気
・新しい事にどんどん挑戦し、いろいろと提案してくれる
が良くお客様からご好評をいただいております。弊所は海外関連の労務管理に関して専門的に行っている社会保険労務士事務所です。もし顧問契約にご興味がある会社様は弊所のお問い合わせフォームからお気軽にお問い合わせください。
社労士事務所は会社経営の「人事・労務」という会社の大事な部分を扱う仕事です。社労士は会社経営の重要なパートナーなので、周りに流されて決めるのではなく、自社でしっかりと自信を持って決める事が重要だと思います。
本日は「理想の顧問社労士選びどうする?小規模事務所?大規模法人?(後編)」についてお話しました。今後ともサンキャリアニュースを宜しくお願い致します。
執筆者:田村陽太(社会保険労務士)
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナーとしてPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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