こんにちは。サンキャリア代表の田村です。
本日は『弊社の海外駐在員のカウンセリング事業④』についてお話していきたいと思います。
前回のおさらいとして、弊所の海外駐在員カウンセリング事業を以下3点に絞って説明させて頂きたいと思います。
① 海外駐在員向けカウンセリング事業を行おうと思ったきっかけ
② 海外駐在員向けカウンセリング事業の需要と背景
③ 弊社はどんなサポートをしているか
本日も②の続きで、帯同する配偶者やお子様に関しての問題を含めた弊社のカウンセリング事業、特にお子様のカウンセリング事業についてお話していきたいと思います。
【海外駐在員と帯同する配偶者やお子様向けカウンセリング事業の需要と背景(パート2)】
前回までは帯同する配偶者を中心としたカウンセリングが必要な背景をお伝えしましたが、今回はお子様のカウンセリングを中心としたお話をしていきたいと思います。
海外駐在の期間は会社によっても違いますが、短くて3年、長くて5年~7年という期間が一般的です。海外赴任するタイミングによってはお子様を一緒に帯同させるか、もしくは駐在する方だけ単身赴任するパターンも多いですが、今回は一緒に海外帯同するパターンでのお悩みをお話していきたいと思います。
海外駐在員と一緒に帯同するパターンで多いのは、比較的子どもの年齢が小さいころ、幼児期から小学生位の年齢の時期が多いです。現地の幼稚園に通わせた後、現地の小学校に通わせるパターンが多いですが、大きく3つの学校に行かせるパターンが多いです。
・日本人学校
・イングリッシュスクール(外国人が多く集まる)
・ローカルスクール(現地国の一般の方が多く通う)
この3つに分かれます。日本国内にいるのと同等の教育を受けさせたいという想いや、海外に来たのだから英語は流暢に話してもらいたいという想い、現地で駐在したという経験を積ませるためにローカルスクールに通わせる等、家族の教育方針によってお子様が通う学校の種類は変わっていきます。
ただどの学校を選んだにしても、日本国内にいる環境とは全く違う環境で学習している事から、お子様に精神的なストレスがかかる事は間違いありません。
そして子供にとっての一番のストレスは、いずれまた「日本に帰る」という現実に向き合わなければならない事だと私個人的には考えております。これは私個人的に日々思っている事もありますが、「子どもは保護者が思う以上によく考え、現実にうまく順応していく存在」だと思います。
自分が学校生活をうまく送る為にはどうしたら良いか、自分の学力を向上させるためにはどうしたら良いか、子どもや先生等との人間関係をどのようにしたらうまく対処していけるか等、日々自分自身で試行錯誤しながら子供たちは生活していきます。
そんな風にしてせっかく順応してきたのにも関わらず、会社からの日本への帰任命令によって、駐在員と共にお子様も帰らなければならないという現実に向き合わなければならなくなります。
「いずれ日本に帰るから、人間関係も勉強もそこそこでいいや。」と駐在中に考えてしまうお子様たちも少なくありません。それは上述した理由からも私は仕方ないと個人的には思います。
ただ、子どもの想いとは裏腹に「海外駐在中でも頑張ってほしい」と強く想う保護者からの家庭内でのプレッシャーが海外駐在中に重くお子様にのしかかったりします。保護者から叱られたり、行きたくもない塾に行かされたりと、ますます子供たちにプレッシャーがかかってしまう事も多々あります。
お子様たちが身近に相談できる人がいれば良いですが、子どもだからこそ経済的な理由で相談できなかったり、学校の先生や子どもも「悩みを解決してくれる解を持っていない」からこそ、自分の悩みを打ち明けられなかったりする事が、このような問題の解決を遅くしてしまう大きな要因です。
そのような理由から子どもたちにも海外駐在中に大きく精神的なストレスがかかり、海外駐在中のお子様にもカウンセリングが必要になってくる理由なのです。
今回は以上となります。次回も続編をお話していきたいと思います。
執筆者:田村陽太(社会保険労務士)
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナーとしてPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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