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  • 田村陽太

【第104回】外国人社員を雇用する上で利用できる助成金とは?➀


こんにちは。サンキャリア代表の田村です。



本日は外国人社員を雇用する上で利用できる助成金についてお話していきたいと思います。



最近は外国人社員を雇用したいという企業様が増えてきていますが、従業員を雇用する上での人件費の補填として利用したい企業様や外国人社員が働きやすい職場環境を整備するために、助成金を利用したいというお問い合わせが弊所に良くあります。



今回は➀外国人労働者を雇用するからこそ利用できる助成金と、②外国人社員を雇用していく事で企業風土を変えていきたい、または職場環境を向上させたいと考える企業様が利用出来る助成金の二つに分けてご説明させて頂きたいと思います。



ちなみに、これからご説明する各種助成金の詳細な支給要件や申請上のルール等は下記厚生労働省のHPにて詳細ご覧いただき、各企業様の申請条件が本助成金の申請要件に合致しているかのご確認は所轄の労働局にご確認頂ければ幸いです。



今回のニュースでは、各種助成金を申請する事でのメリットや意義等一般的な概要についてご説明していきたいと思います。



(参考リンク)★事業主の方のための雇用関係助成金

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/index.html



➀人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)

こちらの助成金は既に外国人社員を雇用している企業で、採用した外国人社員を会社にさらに定着していきたい企業様、定着するための職場風土を向上させることで更なる外国人採用に生かしていきたいと考えている企業様がより利用しやすい助成金となっております。



★人材確保等支援助成金(外国人労働者就労環境整備助成コース)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyufukin/gaikokujin.html



本助成金を利用する上で、実施期間中にやらなければならない事としては、

(1) 外国人労働者からの相談対応を行う「雇用労務責任者」の選任を行う

(2)就業規則等の社内規程を多言語化する



で、またそれ以外に下記のいずれか一つの整備を行う必要があります。

(A)苦情・相談体制の整備

(B)一時帰国のための休暇制度の整備

(C)社内マニュアル・標識類等の多言語化



上記を行った後、それに関係する下記対象経費の1/2~2/3が条件に合えば支給されます。



・通訳費

・翻訳機器導入費

・翻訳料

・弁護士、社会保険労務士等への委託料

・社内標識類の設置・改修費



本助成金を利用するためには、以下の点も注意しなければなりません。

➀外国人社員を1人以上雇用していなければならない(これから外国人社員を雇用したい会社は対象外です。)


➁雇用している外国人社員は1人以上必ず雇用保険に加入している社員である(昼間学生等の留学生のみ雇用している企業は、雇用保険に原則加入できないので対象外。)


➂就労環境整備をした後、外国人社員の離職率が下がっていなくても、日本人社員の離職率が一定以上下がっていると助成金対象外となる(支払った経費が助成対象とならないパターンがある)


④対象経費に関しては必ず相見積が必要となる


以上の4点が代表的なものとなります。②については助成金の財源が、企業側が支払っている雇用保険料となるので、雇用している外国人社員が雇用保険に加入していない場合支給対象となりません。



また➂についても実際に外国人社員が働きやすい就労環境を整備した後、その後1年間外国人社員・日本人社員の離職率の低下が無いかを判定・審査されるので、外国人社員が働きやすい職場環境を整備したが、全額会社の持ち出しの経費となってしまうパターンがあります。



④についても、多言語対応または外国人雇用に強い社労士や弁護士は業界的にあまり数多くなく、かつ本助成金の対象経費として労務顧問料は対象とならず、あくまで就労環境整備対応のみに発生するスポットでの経費が対象となるので、既に弁護士や社労士と労務顧問を締結している企業の場合は、新たに2社別に相見積が必要となる等の注意が必要です。



よってまとめると、



・フルタイム等で働く外国人を雇用している会社

・入退職があまり激しくない会社

・既に就業規則の整備や相談環境の整備等は完了しているが、多言語化対応が出来ていない会社(つまり翻訳対応のみ対応出来ていない会社)



が利用しやすい助成金かと思います。今後さらに外国人社員を採用・定着していきたい会社は要チェックして頂けると良いかと思います。



本日は外国人社員を雇用する上で利用できる助成金についてお話させて頂きました。次回も続編をお送りさせて頂きます。



雇用関係に関する助成金申請等の相談をいつでも受け付けておりますので、弊所にお気軽にお問い合わせください。(弊所で助成金申請を承る場合はスポットでは対応しておりません。労務顧問をご検討下されば幸いです。)




執筆者:田村陽太(社会保険労務士)



産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナーとしてPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。



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