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【第317回】『現場の社員に届く経営層の説明の仕方とは?』

  • 執筆者の写真: 田村陽太
    田村陽太
  • 19 分前
  • 読了時間: 6分


こんにちは。サンキャリア代表の田村です。



本日は「現場の社員に届く経営層の説明の仕方とは?」というテーマでお話ししたいと思います。



会社経営をしていく中で、現場で働く社員に対して、どうしても伝えなければならない事が多々出てくるかと思います。



例えば、会社の新しい方針や今後の事業展開、社内の業務改善や組織変更などがあるかと思います。



経営層や管理職としては、会社を成長させる為に必要な取り組みだと考えていても、現場社員からすると、



「これ以上、実務が回らなくなるのではないか」

「今の業務だけでも大変なのに、また新しい事をやるのか」

「結局、現場の負担が増えるだけではないか」



と感じる事があります。



会社を動かす立場と、日々の実務を担う立場では、見えている景色が違います。



だからこそ、現場社員に何かを説明する時には、単に「会社として必要だから」と伝えるだけでは不十分です。



今回は、現場社員に届く説明をする為に、私が大切だと感じている3つの視点を整理してみたいと思います。




① 説明する側が現場を理解している事



まず大切なのは、説明する側が現場の大変さを理解している事です。



現場にいる社員は、日々の業務を止めずに現場の仕事を回しています。



お客様対応や納期管理、日頃の業務でのミスの防止、部署内の連絡調整など、外から見えにくい細かな負担を抱えながら働いています。



その状況を理解しないまま新しい方針を伝えると、どれだけ正しい内容であっても、現場には届きにくくなります。



理想の状態は、実務を理解している人が説明する事です。



もし説明する人の現場理解が十分でない場合は、説明の前に必ず現場社員から話を聞くべきだと私は思います。



今、何に困っているのか

どこに業務の負担を感じているのか

新しい取り組みに対してどのような点が不安なのか



こうした声を聞いた上で説明するだけで、伝わり方は大きく変わります。



現場にいる社員は、基本的には今のルーティンを守りたいものです。



新しい挑戦に取り組む事は、今までのやり方が変わる事への不安を生みます。



だからこそ、



「今の大切な業務のやり方を壊す為ではありません」

「むしろ現場の負担を減らす為に行います」

「変える部分と変えない部分をしっかりと整理して進めます」



というように、現場の不安に寄り添った説明が必要です。




② 説明が絶対ではないと伝える事



次に大切なのは、説明する側が「この説明が絶対に正しい」という態度を取らない事です。



もちろん、経営層や管理職には、会社を前に進める責任があります。



事業を成長させる為に、方針を示し、現場に協力してもらう必要もあります。



ただ、その説明を100%正しいものとして押し切ろうとすると、現場社員は「経営層は自分たちの方を向いていない」と感じてしまいます。



現場には現場の事情があります。



説明する側が見えていない問題点や、実際に動かしてみないと分からない負担もあります。



だからこそ、



「現時点ではこの方針で考えています」

「ただ、現場から見て違う点があれば教えてください」

「もし現場の意見の方が正しければ、見直す事も考えます」



という姿勢が重要です。



これは経営層として弱さを認める事ではなく、むしろ、経営層や管理職も自分たちの考えを撤回する覚悟があるという事です。



現場社員だけに変化を求めるのではなく、説明する側も失う覚悟を持つ姿勢があるからこそ、現場社員も「この説明を一度受け止めてみよう」と思いやすくなるのだと思います。




③ 現場社員にもメリットがある事を伝える



3つ目は、現場社員にとってのメリットを具体的に伝える事です。



会社にとって良いことだからとか、経営判断として必要だから、既定事項だから等

こうした説明の仕方は、説明する側にとっては楽です。



しかし、現場社員からすると、自分たちにどのような意味があるのかが分からなければ、納得しにくいものです。



大切なのは、



この取り組みによって現場の何が楽になるのか

どの業務の負担が減るのか

将来的にどのような働きやすさに繋がるのか

社員本人にどのような成長や評価の機会がもたらされるのか



を、相手の立場に立って説明する事です。



現場社員は、会社の成長に協力したくないわけではありません。



ただ、自分たちの負担や不安を無視されたまま「会社の為にやってくれ」と言われると、気持ちが離れてしまいます。



反対に、



「この取り組みは、現場の皆さんにとってもこういう意味があります」

「短期的には負担があるかもしれませんが、長期的にはこの部分を改善したいと思っています」



と従業員個人に向けて説明がされれば、その受け取り方は変わります。



説明は、正しい事を伝えるだけではなく、相手の立場に立ち、相手にとっての意味を翻訳して届ける事だと私は思います。



まとめ 説明は「正しさ」よりも「届き方」が大切




現場社員に経営層からの説明を届ける為に大切なのは、



説明する側が現場を理解している事

説明が絶対ではないと伝える事

現場社員にもメリットがある事を説明する事



この3つです。



経営層や管理職が会社を前に進める事は大切ですが、その方針が現場に届かなければ、実際の行動には繋がっていきません。



説明とは、上から伝えるものではなく、現場と一緒に前に進む為のものだと私は思います。



サンキャリアとしても、会社の方針が現場にきちんと伝わり、働く人が納得して動ける組織づくりを、これからも支援していきたいと考えています。



本ニュースをご覧になり、人事労務管理に関するご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。





執筆者:田村陽太(社会保険労務士)



産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。


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