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【第320回】『子育てをする社員を支える職場作りに重要な事とは?』

  • 執筆者の写真: 田村陽太
    田村陽太
  • 9 時間前
  • 読了時間: 6分

こんにちは。サンキャリア代表の田村です。




本日は「子育てをする社員を支える職場作りに重要な事とは?」というテーマでお話ししたいと思います。




最近では、共働き世帯も増え、男女問わず、育児と仕事を両立しながら働く方が増えています。



朝は子どもの準備をして保育園や学校へ送り、日中は仕事をし、退勤後は迎え、食事、お風呂、寝かしつけと続いていく。




育児をしながら働く生活は、想像以上に時間的な余裕が少ないものです。



そのような中で、育児中の社員が仕事を続けられるように、短時間勤務、テレワーク、休暇制度などを整える企業も増えています。



こうした制度はもちろん非常に大切です。



ただ、私は、子育て中の社員だけを優遇する事が、必ずしも良い職場作りに繋がるとは限らないと考えています。



大切なのは、子育て中の社員も、そうでない社員も、それぞれが自分の役割を持ち、納得して働ける環境を作る事です。



今回は、子育て社員を支える職場作りにおいて大切だと思う3つの視点をお話しします。





① 短い時間でも「自分が貢献している」と感じられる役割を作る



子育て社員にとって大きな制約の一つは、働ける時間が限られる事です。



フルタイムで働く社員であれば、終業後に翌日の仕事を考えたり、少し残って業務を整理したりする事もできます。



一方、育児中の社員は、退勤した瞬間から家庭での役割が始まります。



保育園のお迎え、食事、入浴、寝かしつけなどが続き、自分の時間を確保する事も簡単ではありません。



だからこそ会社は、「長く働けないから補助的な仕事だけを任せる」という考え方ではなく、限られた時間の中でも責任を持って取り組める役割を設計する事が重要です。



例えば、



時間や場所に左右されにくい資料作成

保守点検や定期的な確認業務

議事録や社内資料の作成

ブログや情報発信

他の社員の手が回っていない業務領域



などです。



大切なのは、時短勤務だから責任を軽くする事ではありません。



勤務時間に応じた責任と役割を明確にし、その役割については本人が主体的に判断し、意見を言える状態を作る事です。



補助業務ばかりになれば、本人はやりがいを失いやすくなります。



一方で、時短勤務だからという理由で責任を曖昧にすると、フルタイムで働く社員から不公平感が生まれる事もあります。



勤務時間は違っても、社員として対等に貢献できる役割を作る事が、本人の働きがいと周囲の納得感の両方に繋がると考えています。




② 支える側の社員への感謝を「当たり前」で終わらせない



2つ目に大切なのは、子育て社員を支える側の社員にも目を向ける事です。



子どもの急な発熱や行事などで休む社員がいる場合、誰かがその業務を引き継いだり、予定を変更したりして対応する事があります。



この協力を「お互い様だから当然」として終わらせてはいけないと思います。



もちろん、組織で働く以上、誰かを支える場面はあります。



ただ、特定の社員にばかり負担が偏り、そのことに会社が何も反応しなければ、不公平感が生まれます。



会社としては、



カバーする社員への手当を検討する

別の休暇制度を設ける

評価の中で他の社員への協力した行動をきちんと見る

「支えてくれてありがとう」と会社から明確に伝える



といった姿勢が必要です。



子育てをするかどうかは、それぞれの方の人生の選択です。



だからこそ、育児中の社員だけに配慮するのではなく、その働き方を支えている人にも、会社がきちんと目を向ける事が大切です。



支援する側にもメリットや権利がある事を具体的に示す事で、初めて職場に本当の意味での「お互い様」が生まれるのだと思います。




③ 育児だけでなく、人生全体の変化を支える



3つ目は、育児だけを特別な出来事として捉えない事です。



人生には、様々な変化があります。



出産や育児だけでなく、親の介護、自分自身の病気、家族の事情など、誰にでも一時的に仕事へ使える時間や力が減る時期が訪れる可能性があります。



だからこそ会社として、「育児中の人を支援します」というメッセージだけではなく、



「人生の中で働き方を変えなければならない時期が来ても、働き続けられる会社を目指します」というメッセージを伝える事が重要です。



一時的に仕事の第一線から離れることがあっても、また戻って来られる

誰かが難しい時期には他の社員が支え、その社員が戻ってきたら今度は別の誰かを支える



そのような良い循環を作る事が、長く働き続けられる会社に繋がります。



また、育児や介護など、仕事以外の経験も決して無駄ではありません。




異なる世代との関わり、新しい人間関係、時間に制約がある中での工夫など、そこで得た経験が仕事に生かされる事もあります。



これから会社が複雑な課題に向き合っていく上でも、多様な経験を持つ社員がいる事は大きな強みになると思います。




まとめ 支援とは優遇する事ではなく、役割を持って働き続けられる状態を作る事



子育て社員を支える職場作りで大切なのは、



限られた時間でも貢献を実感できる役割を作る事

支える側の社員への感謝や支援も忘れない事

育児だけでなく、人生全体の変化を会社として支える事



この3つです。



子育て支援は、特定の社員だけを優遇する為のものではありません。




働く方の人生の状況が変わっても、その時の状況に合った役割を持ち、周囲と支え合いながら働き続けられる会社を作る事だと私は思います。



サンキャリアとしても、育児中の社員だけでなく、様々なライフステージにいる方が、それぞれの形で会社に貢献し続けられる組織づくりを支援していきたいと考えています。


本ニュースをご覧になり、人事労務管理に関するご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。






執筆者:田村陽太(社会保険労務士)



産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。


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