【第262回】『労務管理Q&A~外国人材の定着には何が本当に必要なのか?①~』
- 田村陽太

- 2025年6月6日
- 読了時間: 4分
更新日:2025年6月13日

こんにちは。サンキャリア代表の田村です。
本日は『労務管理Q&A~外国人材の定着には何が本当に必要なのか?①~』についてお話ししたいと思います。
外国人材が自社で働いてくれることにより、
・海外市場に自社のサービスや商品を展開できる
・訪日外国人観光客に対応できる体制を整えられる
といった観点から、外国人材の採用を希望する企業は年々増加しています。
一方で、実際に採用してみたものの、すぐに退職してしまう、あるいは採用したくても応募が集まらない・定着しないといったお悩みの声もよく耳にします。
今回は、「外国人材を採用したあと、社内で定着してもらうためには何が必要か?」という点について、私の考えをお話ししたいと思います。
外国人材の定着に必要な3つの視点
私が特に重要だと考えているポイントは、以下の3つです。
① 自分が“歓迎されている”と実感できる情報発信や出会いの機会の提供
② 日本人社員と同じように公平に扱われていると感じられる職場環境
③ 外国人材の「穴」が出ないよう、定期的に採用できる仕組みづくり
今回は①の「歓迎されていると分かる情報発信と出会いの機会の提供」について掘り下げていきます。
“歓迎されている”というメッセージを発信する
まず大切なのは、「私たちは本気であなたを必要としている」というメッセージを、きちんと外国人材に届けることです。
たとえ企業側が「外国人材を採用したい」と思っていても、その思いが相手に届かなければ意味がありません。
たとえば、自社のホームページや求人情報が日本語のみで書かれていれば、
外国人材がたとえ興味を持っても、情報にたどり着けない可能性があります。
そのため、英語や中国語、ベトナム語など対象とする人材の母語に合わせた求人情報を多言語で発信することが非常に重要です。
また、求人情報だけでなく、SNS・ブログ・ポッドキャスト・YouTubeなど、さまざまなメディアを活用した定期的な情報発信も有効です。
外国人材との“出会いの場”を企業からつくる
情報を発信するだけでなく、外国人材と直接出会える機会を企業側から創出することも大切です。
例えば、
外国人材向けの就職フェアや合同説明会への出展
展示会ブースでの採用案内の実施
国際交流団体や外国人コミュニティとの連携
市民祭りやイベントへの出店
外国人が多く集まるレストランや食料品店とのコラボイベント
こうした“出会いの場”は、外国人材にとっても企業にとっても、お互いを知る貴重な機会になります。
大使館や国際機関との連携も活用を
さらに、日本国内にある外国大使館や国際投資促進機関との連携も非常に効果的です。
大使館には、その国から来日している人々の情報やネットワークがあります。
投資促進機関は、日本進出を希望する企業や人材の情報を持っています。
大切なのは、「自社のニーズ」だけでなく、相手(大使館や機関)が求めていることに対して、何を提供できるか?という視点でアプローチすることです。
自社のPRに終始するのではなく、共通の価値や目的を見出して関係構築することが、外国人材とのつながりを強固にする鍵になります。
本日は『労務管理Q&A~外国人材の定着には何が本当に必要なのか?①~』についてお話ししました。次回も引き続き、続編をお届けしたいと思います。

執筆者:田村陽太(社会保険労務士)
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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