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【第267回】『労務管理Q&A~「ポテンシャル採用」と「即戦力採用」で中小企業に向いているのは?②~』

  • 執筆者の写真: 田村陽太
    田村陽太
  • 5 日前
  • 読了時間: 4分

こんにちは。サンキャリア代表の田村です。



本日は『労務管理Q&A~「ポテンシャル採用」と「即戦力採用」で中小企業に向いているのは?②~』についてお話ししたいと思います。



前回は、「ポテンシャル採用」と「即戦力採用」それぞれのメリット・デメリットについてお話しし、その上で中小企業にはポテンシャル採用の方が向いているという私の考えをお伝えしました。



そして、中小企業がポテンシャル採用を重視すべき理由として、以下の3つを挙げました。



①OJT中心の教育環境だから、伸びやすい

②人間関係が大事なため、なじみやすさが重要

③経営層との距離が近いからこそ、摩擦が起こりやすい



今回はそのうち、①について詳しくお話ししていきたいと思います。




中小企業は「流動的な仕事」が当たり前



中小企業は、自社の事業を継続・拡大させるために、常に組織が動いている状態です。



具体的に言うと、採用時には「この業務を任せる」と決めていた従業員の役割が、3ヶ月、6ヶ月とプロジェクトが進むにつれて、任せる仕事の幅や量が増えたり、求められる業務の質がより高度になったりと、どんどん変化していきます。



つまり中小企業では、



・「この仕事の正解はこれ」といったマニュアル的な答えが一つ決まっているわけではない。

・サービスを向上させたり、オペレーションを改善したりしながら、会社自体も変化していく。



そういった流動的な業務環境にあるのが中小企業の特徴です。




大企業との違い:答えを自分たちで作る



大企業は業務を外注する側になることが多いのに対し、中小企業は受注側になるケースが多いです。



そのため、「このクライアントの問題を解決するにはこうすればいい」という答えが決まっているわけではなく、社内で話し合いながら新しいものをお客様に提案することが求められます。



つまり、各会社がそれぞれ考え、試行錯誤しながら形を作っていく必要があるのです。




OJT中心で常に学び続ける環境



こうした環境下では、先輩から後輩への指導も、



・3ヶ月前には正解だったことが、6ヶ月経つと別のやり方が良いとなる



といった具合に、状況に応じて正解が変わるのが普通です。



そのため、先輩と後輩、同僚同士で常にコミュニケーションをとりながら、

仕事を教え合い、質を高めていくOJT(実務を通じた教育)が中心となります。



だからこそ、一人ひとりの成長が必要不可欠



中小企業は組織自体がまだ発展途上であり、成長していくためには組織も拡大していかなければなりません。


そのため、どの従業員も欠かせない貴重な存在です。


大企業のように役割が固定化された中で同じルーティンを続けるわけではなく、



・昨日やっていた仕事と今日の仕事がまったく違う

・今日よりも明日、さらに大きな責任を任される



といったチャレンジングな状況が当たり前にあります。




柔軟に吸収できる「ポテンシャル人材」が向いている



このような環境で活躍しやすいのは、



「これからこの会社で成長したい」

「今まで大きなチャレンジはなかったけれど挑戦したい」



という若手社員や未経験者です。つまりポテンシャル採用の人材です。



未経験や若手社員は、まだ強い固定観念や「これが正解だ」という凝り固まった考えを持っていない分、柔軟にOJTでの指導を受け入れられるという大きな強みがあります。



だからこそ、中小企業ではポテンシャル採用が向いていると、私は考えています。



本日は『労務管理Q&A~「ポテンシャル採用」と「即戦力採用」で中小企業に向いているのは?②~』についてお話ししてきました。次回も続編をお話ししていきたいと思います。





執筆者:田村陽太(社会保険労務士)



産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。



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