【第２８８回】『自営業者・経営者に必要な３つの思考法とは？』
- 田村陽太
- 10 時間前
- 読了時間: 5分
こんにちは。サンキャリア代表の田村です。
本日は『自営業・経営者に必要な３つの思考法とは？』というテーマでお話ししたいと思います。
私は社労士事務所と株式会社の両方を経営しながら、日々様々な経営判断に向き合っています。
その中で、知識やスキルよりも圧倒的に重要だと感じるのが、「自分の心とどう向き合うか」というメンタリティです。
今日は、事務所経営・会社経営を続けていく中で私が特に大切にしている３つの考え方をご紹介します。
① トラブルがあっても「自分のせい」と抱え込みすぎない
自営業や経営をしていると、トラブルは必ず起こります。ただ、その度に「自分が悪いんだ」と抱え込んでしまうと、心が持ちません。
例えば、
・システムがうまく動かない
・顧客から連絡が来ない
等々、これらは「自分のやり方が悪い」わけではなく、仕様・タイミング・相手の事情など、別の原因がある場合の方が多いです。
経営も同じです。資金繰りが悪化した時、クレームが来た時等、もちろん反省も大事ですが、まずやるべき事は、
「これは本当に自分のせいなのか？」
「何が原因でこの現象が起きているのか？」
と冷静に分解する事だと思います。
自分を責めると視野が狭くなります。そして、原因を分析すると視野が広がります。
経営者は抱え込む人ではなく、原因を見つけられる人でいればいいと思うのです。
② 小さな危険を察知する“センサー”を育てる
経営の世界でトラブルを完全に避ける事はできません。
ですが、危険の匂いを早めに察知する事はできます。
例えば、
顧客が「今、資金が少し厳しくて…」と言い始めた
連絡のレスがやけに遅くなった
いつも元気な相手が急に返信が素っ気ない
メールの文面から焦りを感じる
こうした“小さな違和感”は、すべてリスクヘッジのヒントだと思います。
危機は突然来るように見えて、実際は“前兆”が必ずあります。
自営業・経営者が生き残る為には、違和感を逃さないセンサーが必要だと思います。
そして、違和感を覚えたら、
・一度確認する
・現状を聞く
・今後の対策を考える
・今の行動を調整する
これを丁寧にやるだけで、ほとんどの危機は回避できます。
センサーは知識ではなく“感性”です。
だからこそ、危険の匂いを感じたら自分を信じて一手打つ事。これが経営者の生命線だと思っています。
③ 自分で自分を追い込まない。怖くても突っ込んでみる
挑戦する時、人は無意識に“やらない理由”を作りがちです。
・自分にはまだ早い
・どうせ失敗する
・家族に反対されるかも
・お金が減るのが怖い
・誰も成功すると言ってくれない
でも、よく考えてみてください。誰も「やめろ」とは言っていなくて、ただ自分自身が止めているだけという事はありませんか？
これが一番もったいないと思います。
会社経営も新しいサービスも、人との出会いも、新しい市場への挑戦も、自分だけがブレーキをかけてしまう瞬間は誰にでもあります。
しかし、私はいつもこう考えています。
「自分のことを一番知っているのは、自分だ。」
「怖いけど突っ込んでみよう。」と。
人は、やってみないとわからないし、経営者は、やってみないと成長しません。
もちろん失敗する事だってあります。
でも、それは“前に進んだ人だけが経験できる景色”だと私は思います。
自分の挑戦を自分で止めない事。
これが経営者として最も重要なメンタリティだと私は思っています。
【まとめ】経営者に必要なのは「心の扱い方」である
今日お伝えした３つは、経営の知識ではなく、会社経営を行う上での“心の技術” です。
・抱え込みすぎず、冷静に原因を分析する力
・違和感を察知する危機センサーを育てる力
・自分で自分を止めず、怖くても突っ込む勇気
会社経営に正解はありません。
しかし、心の扱い方が整っている人は長く続けられるんだと私は思います。
サンキャリアの代表としても、そして私としても“恐れながらも前に進む経営者”として、
これからも挑戦をし続けたいと思います。
本日は『自営業・経営者に必要な３つの思考法』についてお話しました。
本ニュースをご覧になり、その他人事労務管理に関するご相談・ご質問等ございましたら、お気軽にご連絡ください。
執筆者：田村陽太(社会保険労務士)
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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