【第307回】『「答えが一つではない相談」とどう向き合うか?』
- 田村陽太

- 3 日前
- 読了時間: 4分

こんにちは。サンキャリア代表の田村です。
本日は「「答えが一つではない相談」とどう向き合うか?」というテーマでお話ししたいと思います。
日々コンサルティングの仕事をしていると、「これが正解です」と一つに決めきれない相談に向き合う場面が多くあります。
もちろん、
〇決まった入力作業
〇マニュアルが整備されている業務
〇手順が明確に決まっている仕事
のように、答えがはっきりしている仕事もあります。
一方で、
〇担当者の経験や考え方によって答えが変わる
〇クライアントの状況やリソースによって最適解が変わる
〇仕事関係者の意向によって方向性が変わる
といった、「正解が一つではない仕事」も多く存在します。
今回は、そうした答えがない相談に向き合う際に、
私が意識している3つのポイントを整理してみたいと思います。
① まず相手の情報を徹底的に集める
相談内容がシンプルであればあるほど、すぐに答えたくなる事があります。
ただ、それだけでは自分の経験だけで答えてしまう状態になりがちです。
大切なのは、まず相手の背景を知る事です。
例えば、
〇なぜこの質問をしたのか
〇なぜ今このタイミングでしたいのか
〇これまでにどんな検討や行動をしたのか
〇現時点でどのような考えを持っているのか
〇理想としている状態は何か
こうした情報を集める事で、曖昧だった質問や相談が、少しずつ具体的になっていきます。
その為私は、具体的な回答に入る前に
「より正確にお答えするために、いくつか確認させてください」
と一言添えて、質問するようにしています。これだけで、相談の質が大きく変わってきます。
② 複数の選択肢を示し、その中でおすすめを伝える
情報を整理した上で、次に行うのが選択肢の提示です。
答えが一つではない以上、
〇考えられる選択肢のパターン
〇選択肢それぞれのメリット・デメリット
〇その選択肢はどういう状況に向いているか
を複数提示する事が重要です。
その際、
〇自分の経験
〇他社事例や第三者の情報
〇相手からヒアリングした情報
の両方を理由として添える事で、相手への説得力が高まります。
そしてもう一つ大切なのが、その選択肢の中でも一番良いと思う案を明確に伝える事です。
選択肢だけを並べるのではなく、
「現状であれば、私はこの方法をおすすめします」
と言い切る事で、相手は安心して判断しやすくなります。
③ 相手の納得感を言葉にしてもらう
答えが一つではない相談の場合、回答や提案を受けた側は
〇納得はしているが不安が残る
〇他の人ならどう答えるか気になる
といった状態になりやすいです。
だからこそ大切なのが、相手の納得感を確認する事です。
その際に、
「何か質問ありますか?」
と、形式的な感じやぶっきらぼうに聞くのではなく、
「しっかり寄り添いたいので、本音で気になる点があれば教えてください」
といった形で、質問しやすい雰囲気を作る事が重要です。
さらに、
〇今の説明でどう感じたか
〇どの点が納得できたか
〇どの点に現状違和感があるか
を言葉にしてもらう事で、相手自身の理解も深まります。
まとめ|“答え”ではなく“納得”をつくる
答えが一つではない相談において大切なのは、
〇情報を集める事
〇選択肢を提示する事
〇納得感を確認する事
この3つのポイントがすごく大事だと感じています。
最終的に目指すべきなのは、「正しい答え」を出す事ではなく、
相手が納得して前に進める状態を作る事です。
サンキャリアとしても、単なる回答にとどまらず、相談された方が安心して判断できるような支援をこれからも大切にしていきたいと考えています。
本ニュースをご覧になり、人事労務管理に関するご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。

執筆者:田村陽太(社会保険労務士)
産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。
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