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【第312回】『企業の人材育成に重要なのは採用時か?入社後の育成か?』

  • 執筆者の写真: 田村陽太
    田村陽太
  • 3 日前
  • 読了時間: 6分

こんにちは。サンキャリア代表の田村です。



本日は「企業の人材育成に重要なのは採用時か?入社後の育成か?」というテーマでお話ししたいと思います。



会社で従業員を採用する際、よく出てくるテーマの一つに、「採用を重視すべきか、入社後の育成を重視すべきか?」というものがあります。



もちろん、採用も育成もどちらも人材育成には大切です。



ただ、私個人としては、育成よりも先に採用時点でのすり合わせを大切にすべき

だと考えています。



なぜなら、入社後の育成は、もともとの方向性や価値観、仕事への向き合い方がある程度合っているからこそ機能するものだからです。



極端に言えば、企業と従業員の想定している土台が合っていない状態で、どれだけ教育や研修を積み重ねても、なかなか思うような成長には繋がりません。



一方で、もともとの考え方や会社との方向性が合っている人であれば、入社後の教育や経験によって、力が大きく伸びていく可能性があります。



今回は、なぜ採用時のすり合わせが大切なのかを、3つの視点から整理してみたいと思います。




① 採用時は、会社と本人の方向性をフラットに確認できる



採用時は、会社と応募者がお互いをまだフラットに見られる貴重なタイミングです。



入社後になると、配属や業務内容も決まり、日々の仕事が始まります。



そうなると、



〇会社がやってほしい業務

〇スタッフ本人が本当にやりたい事

〇今必要とされる能力や現状の課題

〇将来この会社でどうなりたいか



を落ち着いて確認する時間が取りにくくなります。



日々の業務命令や進捗確認が優先され、本人の希望や価値観を深く聞く機会はどうしても少なくなりがちです。



だからこそ、採用時点で、



〇将来どのような働き方をしたいのか

〇どのような仕事にやりがいを感じるのか

〇会社に対してどのように貢献したいのか

〇会社はその人に何を期待しているのか



を丁寧にすり合わせる事が非常に重要です。



採用時の対話は、単なる選考の為のものではありません。入社後の育成をスムーズにする為の土台作りにおいても重要です。




② 採用時は、会社の期待を素直に受け取ってもらいやすい



採用時は、会社からのメッセージが応募者に届きやすいタイミングでもあります。



新しい会社に入ろうとしている時期は、応募者側も、



〇この会社は何を大切にしているのか

〇自分には何が求められるのか

〇入社後にどのように働けばよいのか



を積極的に知りたいと思っています。



つまり、会社の考え方や期待を聞いてもらいやすい状態です。



だからこそ、採用時には良い面だけでなく、会社として求める姿勢や、現時点での課題もきちんと伝える事が大切です。



例えば、



〇入社後に従業員に求める役割

〇会社の仕事をする上で大切にしてほしい考え方

〇今の会社に足りていない部分

〇入社後に一緒に改善していきたい事



こうした内容を事前に共有しておく事で、入社後に「そんな話は聞いていなかった」というミスマッチを減らす事ができます。



また、採用時に会社が必要とする能力や姿勢を伝えておく事で、入社後に育成を行う際も、本人が前提を理解した上で成長しやすくなります。




③ 採用時こそ、会社と本人がしっかり向き合える時間である




採用時の面接は、時間だけ見るとわずか30分から1時間程度の少ない時間かもしれません。




しかし、会社と応募者が個別に向き合い、お互いの思いや期待を共有できる非常に大切な時間です。



一度入社して仕事が始まると、会社も本人も日々の業務に追われます。




もちろん、入社後も面談や育成の機会を設ける事はできますが、採用時ほどお互いが集中して向き合える場は意外と多くありません。




だからこそ、採用面接では、



〇会社がしてほしいと思っている事

〇本人が会社に期待している事

〇会社の現状での良い面

〇会社でまだ整っていない面

〇入社後に会社が支援できる事

〇従業員本人にも努力してほしい事



を、出来るだけ正直に共有する事が重要です。



面接では、会社も応募者もお互いに良いところだけを見せようとしがちです。



しかし、良い面だけでなく、課題や足りない部分も共有しておく事で、入社後の育成が現実的になります。



採用時に前提をすり合わせておくと、研修や教育を行った際にも、本人が「なぜこの教育が必要なのか」を理解しやすくなります。



その結果、成長のスピードも速くなり、会社にとって必要な人材として力を発揮しやすくなると感じています。



まとめ|育成を活かす為に採用時のすり合わせが重要




採用と育成は、どちらか一方だけで完結するものではありません。



ただ、育成を本当に機能させる為には、採用時点での意識や前提のすり合わせが非常に重要です。



私が採用時に大切だと考えているのは、



〇会社と本人の方向性をフラットに確認する事

〇会社の期待や課題を事前に伝える事

〇面接の時間をお互いがしっかり向き合う場として使う事



この3つです。



採用時にしっかり向き合う事で、入社後の育成はより意味のあるものになります。



逆に、採用時のすり合わせが曖昧なままだと、どれだけ研修や教育をしても、会社と本人が進みたい方向性がずれてしまう事があります。



サンキャリアとしても、採用後の定着や成長を見据えた採用・育成の仕組み作りをこれからも支援していきたいと考えています。



本ニュースをご覧になり、人事労務管理に関するご相談・ご質問等がございましたら、どうぞお気軽にご連絡ください。





執筆者:田村陽太(社会保険労務士)



産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。


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