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  • 執筆者の写真田村陽太

【第7回】外国人を企業で雇用していく為に(④採用面接を行う)



こんにちは。サンキャリア代表の田村です。



本日のテーマは「④採用面接を行う」についてお話させて頂きます。

いよいよ、自社の求人情報に対して外国人社員が応募してきて、実際に採用面接を行う段階となった際に重要な事を下記に説明させて頂きます。


【1.応募者に最低限求める素質は何か。】


外国人社員が自社で働いてもらう上で一番期待している事は何かをもう一度ブラッシュアップしてみましょう。



例えば、職場の既存の職員と人間関係良好に働ける温かい性格の方が良いとか、上司や同僚が指示したり依頼した内容がしっかりとその外国人社員に伝わる日本語能力を持っているのか、「最低限」その応募者に必要な事項を自社で共有しましょう。


【2.採用面接時に応募者を見極める内容を考える。】



最低限求める素質が何かを自社で共有したら、その素質があるのか見極めるのに適切な質問や試験を考えましょう。



例えば、温かい性格の方が欲しいのであれば、「会社の同僚が困っていた時にどのようにして助けを差し伸べるか。」「あなたにとって働く事において大事にしている事は何か。」「他人とのコミュニケーションの際に気を付けている事は何か。」等の具体的なエピソードや価値観を絡めて質問をする事で、応募者の人格を深堀りする事が出来ます。

【3.当日は応募者の様子を見た臨機対応な面接で】



外国人の求職応募者は日本人の応募者に比べて、面接試験に対して万全に準備してきますし、日本と比べて習慣的・文化的に自分を良いようにアピールする能力や自信に長けており、自己PRする事に慣れています。



外国人求職者は、事前に周到に日本企業の面接ではこのような事が聞かれるという頻出質問事項を徹底的に調べ、テンプレートのような質問であれば暗記して臨むことも多いです。



そのため、「質問事項に対してしっかりと答えられるし、日本語能力がとても高いな。」という印象を面接官は抱きがちですが、外国人求職者は事前に準備してきているため、当たり前です。



ですので、外国人応募者が答えた内容に対してさらに深掘りする事や、明確な事例を伝えないまでも具体的なエピソードを話して、応募者が事前に想定したり準備できない内容を質問しましょう。



日本語の運用能力や想定できていない内容を話す際の応募者の話し方で分かる性格や人柄もにじみ出ますので、是非とも組み込んでいきましょう。


【4.面接後のフォローの電話もしっかりと】



面接中に応募者は最大限力を発揮しますが、一番気が抜けているのが面接対応後です。面接が終わったその日に、今日面接に来てもらったお礼や面接対応後の感想に関してフォローをする事が非常に大事です。



面接中の印象と電話対応では応募者に対して抱く印象が異なりますし、その印象が違うところまで配慮した形で電話対応をしているかも応募者を見極めるのにとても重要です。



また当日面接終了後に電話フォローをしっかりする事で、万が一面接中に応募者に対して抱かせてしまった失敗や不快感を払拭させ、企業イメージの向上を行う事が出来ます。採用しない場合でも今後の顧客となる可能性もあるので丁寧な対応を心がけましょう。



面接終了後の説明で、採用試験の結果発表に関しては後日郵送もしくは電話で連絡するとお伝えし、万が一他の件で電話連絡する事があると応募者にお伝えしておくことが良いかと思います。



【5.番外編】


面接以外にも簡単な筆記試験を設ける企業もあります。その際には母国語での質問を作り、回答に関しても手書きの形で記載させているユニークな企業もあります。



今の時代では簡単に日本語翻訳できるツールやアプリも開発されていて概略の意味理解も容易ですし、手書きの文字には人の性格が出ますので、応募者の素質を見極めるのには格別との事で取り入れている企業もあります。


本日は外国人社員の採用面接をするにあたっての手法に関して語りました。次回もこの続きをお送りいたしますのでお楽しみにしてください。




執筆者:田村陽太(社会保険労務士)



産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。ラジオDJ、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター等、音声メディアや放送業界でも活動。また、番組プロデューサー、ポッドキャストデザイナーとしてPRブランディング事業も手掛ける。



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