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【第280回】『社内の雑談文化は本当に生産性を下げるのか?』

  • 執筆者の写真: 田村陽太
    田村陽太
  • 12 分前
  • 読了時間: 4分
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こんにちは。サンキャリア代表の田村です。



本日は『社内の雑談文化は本当に生産性を下げるのか?』というテーマでお話ししたいと思います。




雑談は「悪」なのか?



企業において、従業員同士の人間関係を良好に保つことや、仕事の合間にリフレッシュして次の業務へ集中する為に、「雑談」が果たす役割は意外と大きいと感じています。



そのため、「雑談ができる風土が大切」と考えている企業も多いのではないでしょうか。



一方で、雑談が過度になると「勤務時間中の業務集中が乱れ、生産性が下がるのでは?」という懸念もあります。


本日は、この“雑談文化”と“生産性”のバランスをどう取るべきかについて、私なりの考えを共有します。




雑談が「生産性を上げる」ための3つのポイント



雑談は、工夫次第で生産性を高める手段にもなります。その為には、以下の3つのポイントを意識することが重要です。



① 雑談をする「場所」を工夫する



雑談はオープンな場所で行うことが鉄則です。



例えば、給湯室やトイレなどの「見えにくい場所」での雑談は避け、オフィスのデスク周辺や共用スペースなど、他の社員や経営陣の目に届く場所で行うようにしましょう。



理由は以下の通りです。


透明性が保たれ、余計な疑念を生まない

→「陰で自分の悪口を言っているのでは?」という不信感が生まれにくくなります。


雑談の“だらだら化”を防ぐ

→周囲の目があることで自然と時間が制限され、メリハリがつきます。


誰でも参加できる雰囲気作りになる

→社内コミュニケーションの土壌が広がります。



② 雑談の「時間」を意識する



雑談は長くても3分以内というルールを設けるのが理想です。



「何気なく始めたら10分以上話していた…」というのは、よくあることです。そのため、雑談をする時にはあらかじめ以下のような工夫を取り入れてみましょう。



「少しだけ話してもいいですか?」という声掛けを習慣化


時計を見ながら“時間意識”を持つ


定期的に「3分ルール」をリマインドする



これだけでも、だらだらした無目的な会話は減らせます。



③ 雑談の「タイミング」を見極める



雑談をするタイミングも非常に重要です。会議の直前や、集中すべきタイミングでの雑談は、周囲の集中力を削ぐ要因になります。



その為、以下の工夫をお勧めいたします。



“雑談に適した時間帯”をあらかじめ社内で決めておく


タスクの緊急性が低い時間を見つけて話す


他の人の業務状況を進捗管理ツール等で把握しておく



こうした工夫があれば、雑談によってストレスを和らげつつ、全体の生産性を上げる環境作りができます。



雑談と仕事の“メリハリ”が生産性を高める



雑談そのものが悪なのではなく、「いつ・どこで・どれくらい話すか」のルールが曖昧な事が問題です。逆に言えば、適切な設計さえすれば、雑談はチームの雰囲気づくりや離職防止、生産性向上にもつながります。


例えば、15分単位での業務報告・共有を習慣化しているチームでは、「雑談してもいい空気」と「今は集中すべき時間」が自然とチーム内に形成されています。


このような、雑談を“文化”として上手に取り入れるチーム設計こそ、今後の人事制度運用の一つのポイントになっていくと私は考えています。



本日は『社内の雑談文化は本当に生産性を下げるのか?』というテーマでお話ししました。



雑談の上手な活用が、働きやすく、生産性の高い職場づくりに繋がります。

人事制度の運用やチームマネジメントに関するご相談がありましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。



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執筆者:田村陽太(社会保険労務士)



産業機械メーカーの海外営業、社労士法人での勤務経験後、海外駐在員や外国人社員等のグローバルに働く社員が輝ける職場づくりを人事面からサポートしたいという想いで、社労士事務所を開業。海外駐在員や外国人社員の労務管理、外国人留学生・技能実習生の就労支援等、企業の国際労務・海外進出対応に強い。番組プロデュース、ポッドキャストデザイン等のPRブランディング事業も手掛ける。株式会社サンキャリア代表。



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インターネットラジオ・ポッドキャスト番組「企業と従業員の働き方を考える 『社労士ラジオ  サニーデーフライデー』」のリンクはこちらです。



社労士労務顧問、ナレーター、インタビュアー、番組MC・ナビゲーター、ポッドキャスト番組制作等のご依頼はお問い合わせフォームまでご連絡ください。

 
 
 

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